洗濯機の引越しで水抜きはどうやる?
前日の夜、洗濯機の裏に手を伸ばしたところで止まります。ホースを抜けば水が出てくるのは分かるけれど、どこから、どの順で抜けばいいのかが分かりません。調べると「標準コースで1分ほど回す」と出てきます。ところが手元の洗濯機を見ると、そのボタンが見当たりません。
先に結論を書きます。抜く順番は、給水ホース、洗濯槽、排水ホースです。ドラム式ではシャープが、洗濯槽と排水ホースのあいだに糸くずフィルターを入れています。
迷いが出るのは2番目の作業です。給水ホースの中には水が残ります。洗濯機を短いあいだ運転して、蛇口側から本体側へ残っている水を洗濯槽に落としてやります。この「短いあいだ」が、押すボタンも、回す時間も、メーカーでそろっていません。10秒で止めるよう案内している会社と、2分回すよう案内している会社が並んでいます。
ですから、他社向けに書かれた秒数をそのまま当てはめても合いません。以下では、日立・シャープ・パナソニック・東芝の4社が公式に案内している手順を並べます。
なぜ水が残るのか
パナソニックは、洗濯槽内の水は脱水などで自然に排水されるため本体内部に水は溜まらない仕組みだと書いています。そのうえで、排出できなかった水がホースに残っている場合があるとし、事前に水抜きをしておくことで運搬時の水漏れを防ぐことができると説明しています。東芝も、運搬する際に内部に水が残っていると水漏れする恐れがある、と注意しています。
つまり気にしているのは本体の故障ではなく、運搬中に水がこぼれることです。洗濯機は傾けたり持ち上げたりして運びます。普段は下向きに溜まっている水が、そのときに別の場所から出てきます。
水が残る場所は、給水ホース、洗濯槽、排水ホースです。ドラム式ではこれに糸くずフィルター部が加わります。洗剤投入ケースにも残ることがあり、シャープはタテ型とドラム式の両方で、洗剤投入ケースを外して水分を拭き取ってから元に戻すよう求めています。
給水ホースの水を抜く手順は、4社でそろっていません
この工程で洗濯機を運転するのは、給水ホースに残っている水を洗濯槽の中へ落とすためです。日立は、この運転で給水ホースに残っている水が洗濯槽の中に入ると説明しています。ところが、そのために何を押すかは各社で違います。
| メーカー | 何を操作するか | 運転する時間 |
|---|---|---|
| 日立 | 「槽洗浄」または「温水槽洗浄」コースを選び、[スタート/一時停止]を押す | ドラム式は約10秒、タテ型は約1分 |
| シャープ(タテ型) | フタを閉めて電源を入れ、「水量」ボタンを押した後に「スタート」ボタンを押す | スタート後10秒で電源を切る |
| シャープ(ドラム式) | ドアを閉めて電源を入れ、「コース」ボタンを繰り返し押して「槽洗浄」コースに合わせてから「スタート」を押す | スタート後15秒で電源を切る。スタート後に給水してやり直した場合など、ドラム内に水が残っているときは約5分 |
| パナソニック | ドアやフタを閉めてから電源を入れ、洗濯をスタートさせる | 約1〜2分で給水ホースの水が抜ける |
| 東芝 | 電源を入れて[スタート/一時停止]を押し、[水位]または[水量]を押す。ドラム式には[水位][水量]ボタンが無いため押さない | 2分後に電源を切る |
共通しているのは、操作の前に蛇口を閉めることです。日立はここで、排水ホースが排水口に差し込まれているかを確認してから水栓を閉めるよう案内しています。理由は日立の案内には書かれていませんが、シャープはドラム式について、スタート後に給水してやり直した場合などドラム内に水が残っているときは、スタート後に排水を行うと書いています。運転中に水が出ていく場合がある、ということです。日立はまた、お湯取ホースを取り付けている場合は先に外して水抜きをするよう書き添えています。
運転が終わったら電源を切って、給水ホースを外します。ここで水が垂れることは各社が想定していて、受ける前提で書かれています。日立はバケツなどの容器を置くか雑巾で受けるとし、東芝は給水口ナットの先に容器を置くか雑巾で受けるよう書いています。パナソニックは水栓側も本体側もタオルなどで押さえながら外すとしています。
外し方そのものも機種で違います。日立はユニオンナットを反時計回りに回すと書いています。シャープは「ロックレバー」のかかりを指で押さえて外しながら「スライダー」を引き下げ、水栓つぎてから給水ホースを抜くよう書いています。東芝はスリーブを引き下げたまま水栓側を外すとし、本体側は給水口ナットを外すと書いています。パナソニックはレバーを押し、カバーを押し下げたまま水栓側のホースを外すとしています。
パナソニックはあわせて、引越し先で必要になるので給水栓継ぎ手も忘れずに取り外すよう案内しています。蛇口に取り付けたまま残しやすい部品です。
洗濯槽と排水ホースの水を抜く
ここは4社とも、脱水だけを運転するという点で一致しています。ただし時間の示し方は各社で違います。電源を入れて、脱水だけを短時間で運転します。日立は脱水を「1分」に設定して運転すると、洗濯槽と排水ホース内の残水がなくなるとしています。東芝は「最も短い運転時間」、パナソニックは「一番短い時間」を選ぶよう書いています。シャープはタテ型で「脱水」ボタンを押してから「スタート」を押すとしています。
運転が終わったら、フタやドアを開けて槽内の水気を拭き取ります。シャープはここで、洗剤投入ケースが付いている場合は外して拭き取り、元に戻すよう案内しています。
そのあと排水ホースを排水口から抜きます。パナソニックはここで見落としやすい点を挙げていて、排水ホースが途中で立ち上がっているときは、立ち上がっている部分の本体側に水が残っているとしています。洗濯機の下を通して反対側の排水口へつないでいるような配置では、抜いた瞬間に思ったより多く出てきます。外した後に本体側から出てくる水も、タオルや雑巾で受けます。
シャープはタテ型とドラム式の両方で、最後に排水ホース先端のフックを本体側面のホース掛けに取り付けるよう締めくくっています。
ドラム式の糸くずフィルター
シャープはドラム式について、「給水ホース」→「糸くずフィルター」→「排水ホース」の順に行うよう案内しています。糸くずフィルターを外す前に、給水ホースの水抜きと脱水1分の運転を済ませておきます。
手順は、タオルと水受けを準備してから、糸くずフィルターのつまみを少しずつ緩めて、徐々に水受けへ水を出します。水が出なくなればさらに回して糸くずフィルターを引き出し、タオルなどで水分を拭き取ってから元に戻します。
シャープはここに注意を付けています。糸くずフィルターのパッキン、ネジ部分と本体の取り付け口の汚れを落としてから取り付けてください、と書いています。汚れを落とさずに取り付けると、糸くずフィルターの取り付けが緩くなったり、糸くずフィルター部から水漏れする恐れがあるためです。
なお、この工程を水抜きの手順に含めているのは、当社が確認した4社のなかではシャープのドラム式です。日立・東芝・パナソニックの水抜きの案内には糸くずフィルターの工程がありません。ドラム式をお使いなら、取扱説明書でこの工程の有無をご確認ください。
自動投入タンクの洗剤と柔軟剤を出す
水抜きの手順だけを追っていると残りやすいのが、自動投入タンクです。洗剤や柔軟剤をまとめて入れておくタンクが付いた機種が近年は増えています。
日立と東芝は、このタンクの中身を別の容器に移すよう案内しています。日立は、自動投入部のタンク内に洗剤や柔軟剤が残っている場合は液漏れ防止のため別の容器に移し、お手入れをするとしています。東芝も、自動投入タンク内に洗剤や柔軟剤が残っている場合は液漏れする恐れがあるため別の容器に移すよう求めています。
水と違って、こぼれたときに拭けば済むものではありません。衣類やダンボールに付きます。運搬中は本体が傾きますから、普段は漏れないタンクでも条件が変わります。
運ぶ前に固定する
ホースと配線は、そのままにしておくと運搬中に引っかかって折れたり、本体と壁のあいだに挟まったりします。日立・東芝・パナソニックはいずれも固定を案内しています。
- 日立は、排水ホースに水が残っていないことを確認し、ホースをテープで洗濯機に固定して運搬中に破損しないようにするとしています
- 東芝は、排水ホースをテープで本体に固定するか、本体側面に引っ掛けるよう書いています
- パナソニックは、排水ホースの先端にタオルなどを詰めてガムテープ等で巻き、ホースを本体の側面に引っ掛ける方法も挙げています
- パナソニックは、取り外したホースは引越し先で必要になるので洗濯槽内に入れておき、電源コードとアース線は洗濯機の側面にガムテープで留めるよう案内しています
ホースを洗濯槽の中に入れておくというパナソニックの案内は、部品をなくさないための置き場所としても働きます。給水ホース、排水ホース、給水栓継ぎ手を1か所にまとめておけます。
ドラム式は輸送用固定ボルトで洗濯槽を固定します
ドラム式には、運搬のあいだ洗濯槽を本体に固定するための輸送用のボルトがあります。
日立は、ドラム式は本体背面に輸送用ボルトを取り付けて運搬し、設置する際には取り外す必要があるとしています。パナソニックは「転居や移設など、ドラム式洗濯乾燥機を移動させる場合は、必ず『輸送用固定ボルト』で洗濯槽を固定してください」と書いています。
問題になるのは、外したボルトを保管していない場合です。パナソニックの品番はレギュラードラム用 AXW090EABW00 が2個必要で、NA-LX/SD/VX/VG/VT/VR/Vシリーズが対象です。プチドラム用 AXW90E-8CT0 は3個必要で、NA-VH/VDシリーズが対象ですが、部品の供給は終了しています。ボルトを回すスパナは品番 AXW526-8RT0 で、2012年発売の NA-VX8200 シリーズまでに付属していた型の後継品です。パナソニックは取り付けと取り外しについて、販売店か業者への依頼を案内しています。他社の品番と入手方法は各メーカーにご確認ください。
引越しの見積もりを取る段階で、ドラム式であることと固定ボルトが手元にあるかどうかを伝えておくと、当日に止まりません。
洗濯槽を動かすと水の音がするとき
水抜きを終えたのに、本体を動かすと中で水が動く音がすることがあります。もう一度抜いたほうがいいのかと迷うところですが、日立・東芝・パナソニックの3社がそろって、これは抜け残った水ではなく、内部に封入された液体の音だと説明しています。
日立は、洗濯槽が回転するときのバランスを保つためにバランスリングという内部部品に特殊な水溶液が入っており、洗濯槽を動かすと中の水溶液が移動して水が流れるような音がする、と説明しています。パナソニックは、ドラム式洗濯乾燥機はドラムの外側に、タテ型洗濯機は洗濯槽の上部に密閉された液体が流れる音だとしたうえで、液体は密閉されているため外に漏れることはないとしています。東芝も、この音は構造上のものであり異常ではない、と付け加えています。
新居に置く前に測る
運び込んでから置けないと分かると、その場では動かせません。搬入の前に測っておきます。
測るのは次の箇所です。
- 防水パンの内側。洗濯機の脚が内側に収まるかを見ます。外形が載っても、脚の位置が枠に乗ると水平が出ません
- 蛇口の高さ。洗濯機の上端に蛇口が当たると、そもそも所定の位置まで入りません。ドラム式は高さがある機種が多く、ここで止まることがあります
- 本体の幅・高さ・奥行き。いま使っている洗濯機の実寸です。カタログ値は突起部を含まないことがあるので、ホースの接続部を含めて測ります
- 搬入経路。玄関、廊下、曲がり角、洗面所の扉の幅と高さです。新居だけでなく、旧居から出す経路も同じように測ります。入ったからといって、出せるとは限りません
- 排水口の位置。防水パンの中のどこにあるかで、排水ホースの取り回しが変わります。本体の真下に来る配置だと、設置してからでは手が入りません
測った数字は、引越しの見積もりのときに業者へ伝えておくと、当日の判断が減ります。階段しか使えない、通路が狭いといった条件は、料金や作業の可否に関わります。
設置と試運転には、通水と通電の両方が要ります
新居に置いたら、給水ホースと排水ホース、アース線をつなぎ直して、水漏れがないかを確かめます。パナソニックが案内しているとおり、給水栓継ぎ手も蛇口側に取り付けます。ドラム式なら、日立が案内しているとおり輸送用ボルトを取り外します。このボルトは運搬のあいだだけ洗濯槽を固定するもので、日立は設置する際には取り外す必要があるとしています。
ここで引っかかるのが、水と電気です。洗濯機は、水が出て、電気が通っていて、初めて試運転ができます。入居してブレーカーを上げると電気が使えることがありますし、元栓や止水栓を開けると水が出ることがあります。ただし通電や通水と、使用開始の申込が済んでいることは別です。
引越し当日に試運転まで済ませて、そのまま使い続けるなら、新居の電気と水道の使用開始をあらかじめ申し込んでおいてください。手順は電気の引越し手続きと水道の引越し手続きにまとめています。
冷蔵庫も同じ日に動かすなら、あわせて冷蔵庫の引越し準備もご確認ください。冷蔵庫は電源を抜いてから霜が溶けるまで待つ時間があるため、洗濯機より早く準備を始めます。
手順が機種で違うことは、メーカー自身が書き添えています
ここまで4社の案内を並べてきましたが、同じメーカーの中でも機種によって変わります。そのことを、日立・シャープ・東芝は案内の中に書き添えています。
- 日立は「『槽洗浄』コースを選ぶボタンや手順は、お使いの機種により異なります」としています
- シャープはタテ型について「下記の手順は一例です。機種により操作が異なることがあります。くわしくは取扱説明書をご確認ください」としています
- シャープはドラム式について「本体の操作手順や糸くずフィルターの位置、排水ホースの位置や形状などは機種により異なります」とし、排水ホースの節でも「操作方法等は、機種により異なります」としています
- 東芝は給水口ナットの位置を示した図に「実際の給水口ナット位置は機種によって異なる場合があります」と付けています
ですから、確実なのはお使いの機種の取扱説明書です。紙の取扱説明書が見つからなくても、各社のサイトで型番から探せます。型番は本体の前面か側面、フタの内側などに貼られた表示で確認できます。
梱包を始めると取扱説明書は箱の中に入ってしまいます。水抜きに入る前に手元へ出しておくか、該当ページをスマートフォンで開いておくと、途中で探さずに済みます。
運ばずに処分する場合
新居に持って行かないと決めたときは、粗大ごみとは別の扱いになります。経済産業省は、家電リサイクル法の対象について、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目を挙げています。洗濯機はこの4品目に入ります。
排出・収集運搬・リサイクルの方法については、経済産業省は一般財団法人家電製品協会の家電リサイクル券センターで確認するよう案内しています。電話は 0120-319640 で、IP電話などでつながらない場合は 03-5249-3455(有料)、受付は平日9時から18時まで、土日祝と家電製品協会の休日を除きます。廃家電の引取り先となる小売業者がわからない場合は、お住まいの自治体に連絡するよう案内されています。
買い替える場合は、新しい洗濯機を買う販売店が引き取ることが多いので、購入の相談と同時に確認しておくと手配が1回で済みます。
段取りのまとめ
- 抜く順番は、給水ホース、洗濯槽、排水ホース。ドラム式ではシャープが糸くずフィルターを洗濯槽と排水ホースのあいだに入れています
- 給水ホースの水を抜く運転は、押すボタンも時間も4社で一致しません。日立は槽洗浄コースでドラム式10秒・タテ型1分、シャープはタテ型で水量ボタンから10秒・ドラム式は槽洗浄コースで15秒、パナソニックは洗濯をスタートして1〜2分、東芝はスタート後に水位または水量ボタンを押してから2分(ドラム式は同ボタンが無く、押さずに2分後)です。取扱説明書をご確認ください
- 洗濯槽と排水ホースは、脱水だけを短時間で運転して抜きます。脱水を使う点は4社とも同じで、時間の示し方だけが違います
- 洗剤投入ケースは外して水分を拭き取り、元に戻します。シャープがタテ型・ドラム式の両方で案内しています
- 自動投入タンクの洗剤・柔軟剤は別の容器に移します。日立と東芝が液漏れ防止として案内しています
- ホースと電源コード、アース線をテープで固定します。取り外したホースは洗濯槽内に入れておくと、なくしません
- ドラム式は輸送用固定ボルトで洗濯槽を固定します。手元に無ければ購入が必要で、パナソニックは販売店か業者への依頼を案内しています
- 置く前に、防水パンの内側、蛇口の高さ、本体の実寸、搬入経路、排水口の位置を測ります。搬入経路は新居と旧居の両方です
- 手順が機種で変わることは、日立・シャープ・東芝が案内の中に書き添えています。水抜きに入る前に取扱説明書を手元に出しておきます
- 持って行かない場合、洗濯機は家電リサイクル法の対象4品目です。方法は家電リサイクル券センターで確認します
- 試運転には通水と通電の両方が要ります。新居の電気と水道の使用開始を先に申し込んでおきます
よくある質問
洗濯機の水抜きは前日にやる?当日でいい?
当日の朝で間に合います。冷蔵庫は電源を抜いてから霜が溶けるまで待つ必要があり、パナソニックは15時間以上、三菱電機は1日程度かかることがあるとしています。待ち時間があるので前日から始めます。洗濯機の水抜きは待つ作業ではなく、洗濯機を少しだけ運転して水を押し出す作業です。日立の案内でタテ型の給水ホースが約1分、脱水が1分、シャープのタテ型で給水ホースが10秒というように、運転そのものは短い時間で終わります。ホースを外して拭く時間を足しても、朝のうちに終わる作業です。これは当社が両者の手順を比べて整理したもので、メーカーが前日か当日かを指定しているわけではありません。ただし搬出の直前に始めると、水を受ける容器や雑巾を探すところからになります。前日のうちに容器と雑巾、テープを出しておくと当日が楽です。
「標準コースで1分回す」と書いてあるのを見たけれど、それで合っている?
お使いのメーカーによっては合っていません。給水ホースの水を抜くために洗濯機を短時間だけ運転する点は各社に共通していますが、何を押して何秒回すかは一致していません。日立は「槽洗浄」または「温水槽洗浄」コースを選び、ドラム式で約10秒、タテ型で約1分運転するよう案内しています。シャープはタテ型で「水量」ボタンを押してからスタートし10秒、ドラム式は「コース」ボタンを繰り返し押して「槽洗浄」コースに合わせてスタートし15秒としています。パナソニックはドアやフタを閉めて電源を入れ、洗濯をスタートさせると約1〜2分で給水ホースの水が抜けるとしています。東芝はスタートを押したあと[水位]または[水量]を押し、そこから2分後に電源を切るとしています。ただし東芝はドラム式について、[水位][水量]ボタンが無いため、押さずに2分後に電源を切ると書き分けています。10秒で止める案内と2分回す案内が並んでいるので、他社向けの秒数をそのまま当てはめないでください。お使いの機種の取扱説明書をご確認ください。
水抜きをしないで運ぶとどうなる?
パナソニックは、洗濯槽内の水は脱水などで自然に排水されるため本体内部に水は溜まらない仕組みだとしたうえで、排出できなかった水がホースに残っている場合があるとしています。事前に水抜きをしておくことで運搬時の水漏れを防ぐことができる、というのがパナソニックの説明です。東芝も、運搬する際に内部に水が残っていると水漏れする恐れがあるとしています。つまり心配されているのは本体の故障よりも、運搬中に水がこぼれることです。トラックの荷台や、通路、エレベーター、他の人の荷物が濡れる可能性があります。
洗濯槽を動かすと水の音がする。抜けていないのでは?
抜けていないわけではありません。日立、東芝、パナソニックの3社がそろって、この音は抜け残った水ではなく内部に封入された液体によるものだと説明しています。日立は、洗濯槽が回転するときのバランスを保つためにバランスリングという内部部品に特殊な水溶液が入っており、洗濯槽を動かすと中の水溶液が移動して水が流れるような音がする、としています。東芝も「バランスリング」という部品の内部に封入された液体によるものだとし、構造上のもので異常ではないとしています。パナソニックは部品名を挙げず、脱水時のバランスをとるために、ドラム式はドラムの外側、タテ型は洗濯槽の上部に密閉された液体が流れる音だとしたうえで、液体は密閉されているため外に漏れることはないとしています。
自動投入タンクの洗剤はそのままでいい?
出してください。日立は、自動投入部のタンク内に洗剤や柔軟剤が残っている場合は、液漏れ防止のため別の容器に移し、お手入れをするよう案内しています。東芝も、自動投入タンク内に洗剤や柔軟剤が残っている場合は液漏れする恐れがあるため別の容器に移すよう案内しています。洗剤や柔軟剤をまとめて入れておくタンクが付いた機種は近年増えていて、水抜きの手順だけを追っているとこのタンクが残ります。傾けたり揺らしたりする運搬中に漏れると、衣類やダンボールに付きます。
ドラム式の輸送用固定ボルトが見当たらない
別売の部品として購入できます。日立は、ドラム式は本体背面に輸送用ボルトを取り付けて運搬し、設置する際には取り外す必要があるとしています。パナソニックは「転居や移設など、ドラム式洗濯乾燥機を移動させる場合は、必ず『輸送用固定ボルト』で洗濯槽を固定してください」としています。手元に保管していない場合は買い直すことになります。パナソニックの品番はレギュラードラム用 AXW090EABW00 が2個必要で、NA-LX/SD/VX/VG/VT/VR/Vシリーズが対象です。プチドラム用 AXW90E-8CT0 は3個必要で、NA-VH/VDシリーズが対象ですが部品の供給は終了しています。ボルトを回すスパナは品番 AXW526-8RT0 で、2012年発売の NA-VX8200 シリーズまでに付属していた型の後継品です。取り付けと取り外しは販売店か業者への依頼が案内されています。他社の品番と入手方法は各メーカーにご確認ください。引越しの見積もりを取る段階で、ドラム式であることと固定ボルトの有無を伝えておくと当日に止まりません。
給水ホースを外すとき、水がこぼれてしまう
ホースの中に水が残るのは各社が想定していて、受ける前提で案内されています。日立は、給水ホースを外すときはホースの中に残った水がたれてしまうことがあるため、バケツなどの容器を置くか雑巾などで水を受けるよう案内しています。東芝は、給水口ナットを外すときに給水ホース内の残水がたれる場合があるとして、給水口ナットの先にバケツなどの容器を置くか雑巾などで水を受けるよう案内しています。パナソニックも、水栓側と本体側のどちらを外すときもタオルなどで押さえながら外すとしています。シャープは水抜きの前に用意するものとして、本体や床が濡れたときに拭くものと、ホースから流れ出る水を受ける洗面器などを挙げています。外す順番よりも、先に容器と雑巾を手元に置いておくことのほうが効きます。
新居で洗濯機を使うのに、電気や水道の手続きは要りますか?
必要です。洗濯機は通水と通電の両方がそろって初めて動きます。入居してブレーカーを上げると電気が使えることがありますが、通電していることと、使用開始の申込が済んでいることは別です。水道も同じで、元栓や止水栓を開けると水が出ることがありますが、使用開始の届け出とは別です。引越し当日に試運転まで済ませてそのまま使い続けるなら、新居の電気と水道の使用開始をあらかじめ申し込んでおいてください。手順は電気の引越し手続きガイドと水道の引越し手続きガイドにまとめています。電気とガスの開通はまとめてご相談いただけます。
本ガイドの根拠と最終確認
本ガイドの手順と数値は、以下のメーカー公式の案内を基に編集しています。4社の手順を1つの表に並べたこと、水が残る場所の整理、冷蔵庫との段取りの違い、新居と旧居で測る箇所の整理、電気・水道の手配についての記載、業者へ伝える内容は、当社が引越しの手続き案内として整理したもので、メーカーの出典によるものではありません。自動投入タンクを備えた機種が増えていること、ドラム式に高さのある機種が多いこと、カタログ値が突起部を含まないことがあること、買い替え時に販売店が引き取ることが多いことも、当社の整理です。押すボタンの名称、運転時間、ホースの外し方、糸くずフィルターの有無、部品の位置や形状は機種によって異なります。作業の前に、お使いの機種の取扱説明書をあわせてご確認ください。
- 日立「引っ越しするときの洗濯機の水抜き方法を知りたいです。」(2026年9月16日確認)参照箇所:排水ホースの差し込み確認と水栓を閉める・お湯取ホースを先に外す・槽洗浄/温水槽洗浄コースでドラム式約10秒とタテ型約1分・ユニオンナットで給水ホースを外す・容器や雑巾で受ける・脱水1分で洗濯槽と排水ホースの残水・バランスリングの水溶液・排水ホースをテープで固定・自動投入部のタンクの洗剤と柔軟剤を別容器へ・ドラム式は輸送用ボルトを取り付けて運搬し設置時に取り外す
- シャープ「全自動洗濯機の水抜き」(2026年9月16日確認)参照箇所:給水ホース→排水ホースの順・拭くものと水受けの用意・蛇口を閉じる・「水量」ボタンから「スタート」・10秒で電源を切る・ロックレバーとスライダーによる給水ホースの外し方・脱水運転・槽内の拭き取り・洗剤投入ケースの拭き取りと戻し・排水口から排水ホースを抜く・排水ホース先端のフックをホース掛けへ
- シャープ「ドラム式洗濯機の水抜き」(2026年9月16日確認)参照箇所:給水ホース→糸くずフィルター→排水ホースの順・「コース」ボタンで「槽洗浄」コース・15秒で電源を切る・給水してやり直した場合は約5分・脱水1分・洗剤投入ケースの水・糸くずフィルターのつまみを少しずつ緩めて排水し引き出して戻す・パッキンとネジ部分と取り付け口の汚れを落とす理由(取り付けの緩みと水漏れ)
- 東芝ライフスタイル「引っ越しする際の洗濯機の水抜き方法」(2026年9月16日確認)参照箇所:内部に水が残ると水漏れする恐れ・水栓を閉じる・[スタート/一時停止]の後に[水位]または[水量]・2分後に電源を切る・ドラム式には[水位][水量]ボタンが無い・スリーブを引き下げて水栓側を外す・給水口ナットと残水・脱水は最も短い運転時間・槽内の拭き取り・排水ホースを外した後に本体側から出る水・バランスリング・排水ホースをテープで固定または本体側面に引っ掛ける・自動投入タンクの洗剤と柔軟剤を別容器へ
- パナソニック「【洗濯機全般】洗濯機を引っ越し・運搬する時の水抜き方法」(2026年9月16日確認)参照箇所:槽内の水は脱水で自然に排水され本体内部に水は溜まらない仕組み・排出できなかった水がホースに残る・事前の水抜きで運搬時の水漏れを防ぐ・水道栓を閉じる・洗濯をスタートして約1〜2分・水栓側はレバーとカバー、本体側はナット・給水栓継ぎ手も取り外す・脱水は一番短い時間・槽内の水気の拭き取り・脱水時のバランスをとるために密閉された液体(部品名の記載なし)・排水ホースが立ち上がっているときの残水・先端にタオルを詰めて本体側面に引っ掛ける方法・ホースは洗濯槽内に入れ電源コードとアース線を側面に留める
- パナソニック「【ドラム式洗濯機】固定ボルトを購入したい」(2026年9月10日確認)参照箇所:移動させる場合は必ず輸送用固定ボルトで洗濯槽を固定・品番と対応シリーズと必要個数・プチドラム用の供給終了・付属スパナの品番・取り付けの依頼先
- 経済産業省「家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)」(2026年9月16日確認)参照箇所:対象4品目に洗濯機・衣類乾燥機が含まれること・排出/収集運搬/リサイクルの方法は家電リサイクル券センターで確認すること・同センターの電話番号と受付時間・引取り先の小売業者がわからない場合は自治体へ
- パナソニック「冷蔵庫を運搬・移動するときの注意点」(2026年9月10日確認)参照箇所:冷蔵庫の霜が溶けるまで15時間以上(洗濯機との段取りの違いの比較に使用)
- 三菱電機「冷蔵庫の引っ越し準備と注意点」(2026年9月10日確認)(2020年3月公開のコラム)参照箇所:冷蔵庫の霜が溶けるまで1日程度かかることがある(洗濯機との段取りの違いの比較に使用)
引越し時の電気・ガス・水道 開通受付
引越し先の電気・ガス・水道の開通手続きをまとめてご相談いただけます。担当者より折り返しお電話にてご連絡いたします。
本フォームの対象範囲は、新居の電気・ガスの開通取次と、水道・インターネットの開始手続きのご案内です。旧居の停止・解約手続きは現在ご契約中の各事業者へ直接ご連絡ください。補助金の申請代行・申請相談は承っておりません。
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